温暖化ガス排出を少しでも減少させたい
世界中で異常気象という言葉が頻繁に使われています。地球温暖化の進行はもはや止めることはできず、2015年12月パリでのCOP21(国連気候変動枠組会議)で協議されたように、何とか進行を遅らせることを目標にしているようです。
地球の直径は12,700kmですが、実質的に空気といえるものが存在するのはせいぜい地表から10kmということです。つまり地球がゆで玉子としたらうす皮ぐらいの薄い層にしか空気は存在しないということです。そのうす皮の中で75億人の人が暮らし、12億台の自動車が走り回り、工場排出量なんかもすべて含めると年間に330億トン(私の計算では気体として東京ドーム13,500,000個分)もの二酸化炭素CO2が排出されていることになります。
地球温暖化の原因であるこのCO2排出を世界の国々が協力して削減しようということでCOP21が開かれたのですが、各国・ 各グループの思惑が錯綜していて削減目標をクリアすることは困難だろうといわれています。日本でも自然エネルギーの活用とかいろいろな取組みを模索していますね。
アイ-コンポロジーが考える環境・経済サイクル
人類は18世紀の産業革命以降、地球内部に太古から貯め込まれた石油・石炭・天然ガス等のいわゆる化石資源を掘り出して燃料や原料として使っています。エネルギー源を自然エネルギーへ転換したり、プラスチック業界でも石油由来ではなく植物由来のものが出現しているものの、コスト面からみるとやはり石油由来の優位性はゆるがずますます需要は拡大しております。
私達は考えます。残念ながらプラスチックをすべて石油原料からバイオ由来原料に切り替えることは質と量の面からみて不可能である。そうであれば、いま私たちのそばにあって比較的低廉かつあまり使われていない日本のバイオマス素材を燃料でなく材料として有効に活用できないだろうか。性能を維持しつつ経済的に無駄なく森林資源を利用できないかと。
バイオマス資源である国産間伐材を上手に使いましょう
日本には豊富な森林資源がありますが、森林の保全はコストや担い手不足などから置き去りにされつつあります。この森林保全の際に出てくる間伐材を工業原材料と考えて有用な資源として使えたら、経済的にも循環が成立し、最終的には廃棄燃焼処理される際の二酸化炭素排出も抑制できるのではないか。このサイクルをマクロに回せたら大きなイノベーションとして、やがて日本のみならず世界に広がりができないか。ほんの少しでも何かを子孫に残せるのではないかといった夢を持っています。
項目 | 課題 | 日本の解決策 |
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① 森林生産現場 | 間伐材利用・担い手不足 | 中間品生産による現地での六次産業化 |
② プラスチック産業 | 石油原料の安定的確保 | 国産バイオ原料活用による原料多様化 |
③ エネルギー・資源 | 省エネルギー・省資源 | 低エネルギー生産・化石資源節約と温存 |
④ 地球環境 | 温暖化ガスの削減 | カーボンニュートラルによるCO2排出抑制 |