2024年2月24日にロシアがウクライナに侵攻し、民間人への酷い殺戮や行為が連日のニュースとなっている。全くもってロシア軍の行為は腹立たしい限りであるが、1945年に同じような状況が北方領土であったことを知っている人は少ない。戦争は人間を狂気にするが、特に勝った側の人間を豹変させてしまうのだ。特にロシアは「カチンの森」、「シベリア抑留」、「満州引揚げ」、近年ではシリア、ジョージア、クリミアでの蛮行といった負の行為が目に余る。
先日、虎ノ門にある「領土・主権展示館」を訪れた。ここは内閣官房が設置した日本国領土に関する展示施設であるが、知っている人は少ない。北方領土、尖閣、竹島に関する戦前から現在に至る資料が展示されているが、予算を掛けている割にはPRもなく訪問者は少ない。悪く言えば、広報してますよ的アリバイ作りのような感じもした。中身は、日本は周辺の国々から領土領海を脅かされています、という被害者意識の展示であった。今の日本政府はここまでしか主張していないことに逆に腹立たしく思った。
周辺国との戦争抑止確率を高めるため高橋洋一先生は3つの手段を主張されている。
- 相手国に合わせた軍備増強・・・手ごわいぞと思わせる実力をもつ
- 地域同盟に参加・・・NATOのような広範なものから日米同盟やクワッドまで
- 民主化・・・相手国が民主国家なら戦争確率は減る
以上のことを考えると、なるほどウクライナはピタリ当てはまるだけでなく日本も見事当てはまる。待てよ、このままうかうかしていることは、座して死を待つことにほかならないのか?
昨年10月にロシアと中国の隊列艦船が津軽海峡を渡り日本を1周した事件があった。津軽海峡をはじめ大隅海峡も日本の領海でなく公海とのこと。そんなことがあるはずがないと思っていたが、法律制定も必要なく日本政府が領海だと宣言していないということらしい。平和ボケも甚だしく腹立たしく思う。抗議すら出なかったが政府や国会は何をしているのだろうか。
ウクライナ戦争で国際連合は全く機能しないことも明確になった。常任理事国が核を持たない国を脅して攻めることを想定していないなんて。そうであれば日本は地域同盟を強化し、軍備増強もしなければならなくなるし、それが戦争を抑止することにつながる。地球環境も経済も重要だが、それは戦争や紛争がない社会という前提があるはずで、次に大戦が起これば、人類も環境も消えてなくなる可能性だって・・おおこわ、ブルルッ
2022年4月 三宅 仁
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